「甘露」
甘くておいしいことを表す。昔の日本人は、極上の酒のようなおいしい飲み物を口にしたとき、感嘆詞に近い形容詞として、「甘露」を使ったものだった。
元の意味は古代インドの神々が飲む不老不死の霊液のこと。サンスクリット語では「アムリタ」という。一方中国には、王が良い政治を行うと、天から甘露という液が降ってくるという伝説があり、これがあわさって「不老不死の教え」「慈雨」という意味から、仏教のたとえとなった。
日本では甘露煮、甘露水など、甘い味付けの食べ物にも使われている。